小売商振興対策としての骨董市開催について
現在の小売商を取り巻く環境は極めて厳しい状況にあります
小売業者の店舗面積や売り上げ等は、スパ−マ−ケットやデパ−トと比較しますと、戦艦とモ−タ−ボ−トか或いはカヌ−かも知れません。
然し、このような劣悪な環境にあっても、元気な集団販売の方法があります。
それは、我々が運営している骨董市です。
一軒の小売商では大勢の人を集めることは困難ですが、沢山の店があつまれば大きな集客力が生まれます。
骨董市では100店舗を超える出店数となれば、集客力が格段に大きくなります。
また、青空骨董市では次のことが大切です。
その地方にあった商品構成、どの年齢層か、男性か女性など、ターゲットをどこに置くか、販売品目をどのように組合わせせるか、青空市場の人の流れをどう読んで店舗配列をするか、PRの方法、催事をどう組み合わせるか、スパ−マ−ケットやデパ−トに無い、会話のある接客販売術、笑顔はいくらサ−ビスしても只だ、時代で絶対に客をだまさない事、良心的な値段設定、どうしたらお客に喜んでもらえ、楽しんで頂けるのか、どうしたら2度3度足を運んで頂けるのか等であります。
長年この道に付いて研究したノウハウを、出店者の皆さんに伝えて、お客が喜び、楽しみ、そして活気のある、売れる骨董市を運営し、これを通して小売商の生きる道を模索し、そして実現していきたいと考えています。
現在私が運営している青空骨董市では食堂、菓子類、干物煮干し、下着、寝具、インテリヤ類、雑貨、大工道具、農具など骨董以外の店が一割程度出店しています。いわゆる生活用品であります。これらを大切に育て、全店舗の四割程度まで持っていきたいと考えています。この分野であれば、手作り製造直売が、大部分ですから、充分にスパ−マ−ケットやデパ−トに小売商が対抗できると思われるからです。将来は京都の東寺のようにこの部門が6割を占める生活用品市にし、小売商振興に役立ちたいと考えています。
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